勉強会「うつ病予防について」

 鶴岡病院 看護師の安部和明です。現在、うつ病看護を専門領域(日本精神科看護技術協会・精神科認定看護師)として、院内・外からの要請を受けて活動を行っています。今回は病院外での活動を紹介します。
意外かもしれませんが、庄内地方の自殺率は全国平均に比べて高い傾向にあります。そして、多くの自殺にはうつ病が関係していると様々な研究などから報告されています。しかし、うつ病患者さんの受診率は低い傾向にあり、理由は本人も周りの家族も「うつ病に気付いていない」ことにあると言われています。その結果、治療せずにうつ病を悪化させて「症状」のひとつとして自殺を図るということになります。そのため、一般の方にもうつ病の存在に気付いてもらい、早期発見・早期治療につながるように、うつ病を理解してもらうための講演会などを地域からの依頼を受けて実施しています。その中には、こころの健康を保つことを目的とした企業や団体でのメンタルヘルス講習会も含まれており、当院では新病院開院に向けた取り組みとして、治療だけでなく「予防活動」においても地域に貢献できればと考えております。
御連絡いただければ地域や企業・団体などにもお伺いします。どうぞお気軽に病院広報担当までご連絡ください。

下記の鶴岡病院だよりバックナンバー「うつ病講座」も是非ご覧ください。
平成23年 4月発行
平成23年 8月発行
平成24年 1月発行