院長訓示《新年度にあたり 平成29年度》

平成29年4月3日(月)、当センター大会議室にて新規採用者、転入者、在職者に院長より訓示がありましたので、ご紹介します。


新年度にあたり一言挨拶します。
新病院が開院して、今年度はホップ、ステップ、ジャンプのジャンプの年になります。
今年の秋には日本スポーツ精神医学会を主催する予定です。精神科医療が新たな広がりを見せているなか、当院はスポーツの分野でも取組みを積極的に行っているところです。
精神科の病気は今まで治らない病気と認識され、総合病院ではあまり重要視される科目ではありませんでしたが、診療報酬の改定で、大規模な総合病院でも精神科のスタッフをきちんと配置すると入院患者全員に総合入院体制加算が算定できるようになりました。総合病院の精神科は採算性が悪く、肩身の狭い思いをしてきたが、精神科スタッフを配置したいという総合病院も増えてきており、精神科への風向きも変わってきました。
また、山形県では人口の減少が続いており、患者の数も減少する中、精神科が扱う患者は広がりを見せています。例えば、発達障がいですが、当センターには子供の病棟があり、発達障がいの療育指導を行っています。発達障がいは子どものときによく見られるものですが、適応を良くすることはできるが、治るものではなく、大人の中にもADHD(注意欠陥・多動性障害)の方が見受けられます。精神疾患の中でも見過ごされることが多く、人口の3%ほどがADHDと推計されています。そういう人も精神科の治療の対象にしようとしており、今後、当センターを受診する方も増えてくるものと思われます。何事にも患者さんを大事にするという姿勢を貫いて、いろんな取組みをやっていただきたい。
それでは、今年1年がんばりましょう。