1月9日、山形県病院事業局 大澤賢史 病院事業管理者による職員に向けての年頭あいさつが行われました。
その内容をご紹介します。
皆さん、新年明けましておめでとうございます。
病院事業管理者の大澤です。
新しい年、令和6年が始まりましたが、その矢先に能登半島で最大震度7を記録する大地震が発生し、家屋の倒壊や火災など甚大な被害が生じております。また、その翌日には、羽田空港で、被災地に支援物資を運ぼうとしていた海上保安庁の輸送機と日本航空の機体が衝突炎上し、海保機の乗員5名が亡くなるという痛ましい事故が起きてしまいました。
亡くなられた方やその御遺族に対し、深く哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。
本県においては、観測された最大震度は4だったのですが、津波警報が発令されたため、直ちに、県庁に災害対策本部が設置されました。
元日から被害状況の報告など、災害対応にあたった皆さん、そして、病院は24時間365日稼働ということですので、年末年始も出勤し、救急や入院患者への対応など、病院を支えていただいた皆さん、大変、ご苦労様でした。これまで我々の生活に大きな影響を及ぼしてきた新型コロナウイルス感染症が、昨年5月に感染症法上の5類に移行したことにより、経済活動や様々なイベントが再開されるなど、コロナ禍前の日常や人の流れが戻ってきております。
一方で、病院現場では、県が策定した移行計画に基づき、専用病床を確保するなど、引き続き感染対策を徹底しながら患者対応にあたっております。現場の皆様の御尽力に、改めて感謝申し上げます。
今年は、十干では「甲」(きのえ)と、十二支では「辰年」(たつどし)となり干支は「甲辰(きのえ・たつ)」となります。
甲は、甲乙で始まる十干の1番目で、「命の始まり、ものごとの始まり」を意味します。辰とは竜のことですが、十二支では唯一、空想上の生き物です。ほかはすべて実在の生き物なのに、なぜ架空の竜が十二支に選ばれたのかというと、諸説があり、はっきりとした理由はわかりませんが、竜は、中国の多くの王朝において皇帝の権威の象徴であり、辰年は現実を超えたパワーがダイナミックに働いて変化をもたらしていくと考えられています。
60年前の「甲辰」は、1964年で東京オリンピックが開催された年です。東海道新幹線の開通や高速道路の建設など日本のインフラが大きく進化した成長と発展を象徴するような年でした。今年も、ダイナミックに、みんなが理想とする、よりよい方向へと向かう変化がもたらされることを願います。
最後に、我々には「県民に安心、信頼、高度の医療を提供し、県民医療を守り支える」という使命があります。今年は辰年、雲の中を泳ぐ竜のように進んでいけば、雲外蒼天、きっと青い空が広がるはずです。我々の使命を果たすため、この難局を皆さんと共に乗り越えるべく、一致団結し、一歩一歩進んでまいりましょう。