1月17日、山形県病院事業局 新澤病院事業管理者による職員に向けての年頭あいさつが行われました。
その内容をご紹介します。
併せて、「病院事業者管理者賞」「職員提案の表彰」「こころの医療センター院長賞」の表彰を行いました。
その様子はブログの方でご紹介します。(⇒ブログはこちら)
皆さん、改めまして新年明けましておめでとうございます。希望をもって清々しく新年をお迎えのことと思います。
こころの医療センターの皆さんにはいつも県民医療を守り支えるためにご尽力いただき、先ずもって感謝申し上げます。
昨年を振り返ってみますと、大きな課題が次々と押し寄せた多難な一年でした。皆さんのお陰で、解決できたこともありましたし、また根本的課題が明らかとなり、解決のための対応策を見いだせることができました。大変でしたけど、沢山のことを学習した1年でした。
さて、私は昨年、年頭に当たって皆さんとともに取り組むべき主な課題を6つ挙げました。解決のための対応策とはこれら6つの課題を着実に取り組んでいくことであります。
年頭に当たってこれらの課題を一つ一つ述べ、PDCAのC、すなわち評価し、次なるアクション、つまり皆さんとともに取るべき行動を提示してまいります。
第一は、
1.経営についての危機意識を職員全員で共有化すること。このため、職員全員に対し、経営状態、特にキャッシュフローの可視化に努める であります。
危機意識ですが、これは十分共有されたと思っております。
しかし、まだキャッシュフローの可視化は不十分です。可視化が不十分だとしてもキャッシュフローについて意識の浸透を図っていきたいものです。何しろ、昨年は資金不足のため、大きな苦労をしました。
また、今も、資金不足が続いております。自立した病院運営をするためにも資金不足を解消し、十分なキャッシュを持つように努めましょう。我々のミッション、県民医療を守り支えること、ビジョン、運営基盤を強化し、時代が求める医療ニーズに応えていくことを実現させるためには病院事業全体でキャッシュすなわち現金を持つことが重要です。今年は一層、キャッシュフローの可視化に努めてまいります。皆さんもキャッシュフローの重要性を是非認識していただき、各々がなすべき役割を考え、実行していただきたい。
第二は、
2.生産性の向上を意識した病院運営のマネジメントに努めること。なかでもチーム医療の推進、クリニカルパスを大いに利用し、医療の標準化に努め、提供する医療の質を高める であります。
生産性の向上については道未だ半ばよりも、スタートしていないと言っても過言ではないでしょう。マネジメント、チーム医療の推進、クリニカルパスを活用した医療の標準化を通して質の高い医療を提供する、このことを着実に実行していくことで、医療提供の上で生産性が高まります。これらの実現に向けて今年こそ力を合わせていきましょう。
第三は、
3.医療連携のさらなる強化に努め、県立病院の役割を十分発揮していく であります。
このことについてはそれなりに努力がなされてきたものと考えられます。こころの医療センターは県立の唯一の精神科単科病院であります。県全体の精神医療をカバーする医療機関であります。今年は連携の範囲を庄内一円はもとより、県全体に一層広め、そして強固にしていただきたい。
第四は、
4.コスト意識の共有化をはかり、全員参加で経費の削減に努める であります。
昨年はこのことについて未達成といっても過言ではありません。
皆さん今年こそコスト意識をしっかり持って、全員参加で経費の削減をしっかりとやりましょう。こころの医療センターの薬局長が今年度の職員提案で最優秀賞の栄誉に輝きました。内容は診療材料について不良在庫の縮減に関するものでした。この職員提案の実施をきっかけとして、こころの医療センターにおいては経費の削減に一層努めていただきたい。
第五は、
5.県立病院のSNSなどのICTを活用した双方向性の広報体制の充実を図り、医師確保をはじめとする医療スタッフの確保に努める であります。
こころの医療センターと新庄病院でのSNSを主としたネットでの情報発信は全国的にも注目されています。
こころの医療センターは、新専門医制度で専攻医の確保が十分なされたことに日ごろからの広報活動がかなり貢献しているものと思います。新庄病院でも、ここの所ゼロ続きだった研修医が来年2人確保できそうなことなど成果が上がっていると感じております。
病院のブランディングを行うためにも、広報は重要であります。今年は一層積極的にネットをはじめとした広報の充実、展開を図り、こころの医療センターのブランドを高めてまいりましょう。
第六は、
6.スタッフの意識改革を進め、人材の育成に努める であります。
質の高い医療の提供は、スタッフ個々がやる気を起こさないと達成できません。病院事業管理者として私は、皆さんのモチベーションを高めるため、前向きな意見が生かされる風通しの良い職場、職員満足度の高い職場つくりに努力しますと常々申し上げております。
風通しはそれなりに改善したものの、まだまだ不十分であります。特に、病院事業局と各病院との風通し、いわゆるコミュニケーションができていない。今年は事業局と各病院との一層のコミュニケーションの改善に努めていきたいと思っております。
さらに医療提供している病院のスタッフ同士のコミュニケーションも重要であります。こころの医療センターと病院事業局とのコミュニケーション、こころの医療センターのスタッフ同士のコミュニケーションが良くなれば、病院のスタッフの満足度は向上し、課題解決に向けて大きな力を発揮できるはずです。そして、我々のミッションである県民に安心と信頼の高度医療を提供し、県民医療を守り支えることが確固となるはずです。ミッションが、画餅に終わらないように課題の共有化に努め、コミュニケーションの力によって、円滑な問題解決にむけて一層努力してまいりましょう。
このように、昨年は成果が上がったものがあるものの、経営的な課題をはじめとし、課題の多くは未解決であります。
その大きな原因は、コミュニケーション不足によりPDCAサイクルを十分回すことができなかったことが大きな要因であります。
今年は、コミュニケーションを円滑にし、マネジメントを高め、そしてPDCAサイクルを地道に、当たりまえのこととして馬鹿になってちゃんと回していきましょう。よろしくお願いします。
簡単ですが、年頭のあいさつとさせていただきます。
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