研修会「クロザリルとCPMSについて」

 薬剤科では、医師・看護師・事務職員等を対象に、薬やその使用に関する理解を深めることを目的として、定期的に院内研修会を開催しています。これまで、統合失調症の薬、抗うつ薬、アルツハイマー型認知症の薬、クロザリル錠、気分障害の薬物療法、ジェネリック薬品などについて、研修を実施してきました。
 2月には、治療抵抗性統合失調症の薬「クロザリル」とCPMS(クロザリル患者モニタリングサービス)について、東京からCPMSセンターの講師を招いて研修会を開催しました。
 さまざまな薬をきちんと飲んでいても、病状がよくならないことがあり、このような状態を「治療抵抗性」といいます。クロザリル(一般名クロザピン)は、治療抵抗性の症状の改善に効果が期待できる反面、他の薬よりも副作用に特に注意が必要です。「CPMS」とは、クロザリル投与中の副作用やその予兆の発見、副作用発現時の早期対処を目的に、医療機関等を登録し、検査の確実な実施と処方の判断を支援するしくみで、さらに日本海総合病院とも連携をとっています。
 クロザリルの使用にあたっては、上記のような適切な薬の管理体制が求められますが、平成25年3月現在、県内で処方できる体制が整っているのは、当院のみとなっています。
 今後も、話題になっている薬や関心のある薬について、研修会を開催していく予定です。

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